メールマガジンVol.3


■■石破首相が退陣したら、政府による地方創生の取り組みは終わるのか?
■■日本GR協会のプロボノスタッフへのインタビュー記事をスタートしました!

※日本GR協会は「GR(Government Relaions:ガバメント・リレーションズ)」を『社会課題解決のための政治行政との関係構築の手法/活動』と定義しています。


■■石破首相が退陣したら、政府による地方創生の取り組みは終わるのか?

この時期ですから、そもそも石破首相は辞めるのか、というところから議論をスタートするべきなのかもしれませんが(私はしぶとく首相の椅子に座り続けると推測していますが)、その議論は政局がお好きな方々にお任せするとして、私は「仮に8月に石破首相が退陣した場合、地方創生は終わってしまうのか」という問いについて、考えてみたいと思います。そして結果的に時期がどうあれ、政権が変わるタイミングで、地方創生に関係する方々がどのように振る舞うべきか、僭越ですが示唆してみたいと思います。

と、言いますのも、初代の地方創生担当大臣であった石破首相は、まさに首相就任(2024年10月1日)の所信表明演説で「地方こそ成長の主役」であり、「地方創生 2.0」として政策を再起動することを明言したわけです。そして、2025年度の当初予算では、それまで1000億円で査定されていた予算を、倍増させて2000億円まで引き上げました。これが「新しい地方経済・生活環境創生交付金(第2世代交付金)」です。自治体としては地方のやる気に応えてくれる使い勝手の良い予算として、重宝しているというのが大枠の受け止め方です。また、スタートアップ支援やデジタル化支援という、これまでの政権で続いてきた取り組みを引き受けながら「地方創生2.0基本構想」の政策パッケージとして、上手にまとめあげました(「上手に」は主観が入ってますが、各省庁にまたがる新規性の高い取り組みのほとんど全ての取り組みが、この基本構想で示されているので、まとめあげ手腕は高いと思います)。
 
さて、そんな地方創生の取り組みですが、石破さんが政権の座から降りたら、その取り組みはどうなるでしょうか? ①ストップしてしまう、②そのまま継続される、③加速される、の3択です。
答えは②です(ここからは、全て推論ですが、迫力をつけるために「断言」していきますね(^o^)/)。
まず、③は期待するところではありますが、政局的に石破さんを否定しながら新しい首相は誕生しないといけないので、言葉そのままに「地方創生を加速」することはできません。また、次の首相候補として名前が取り沙汰されている方々の顔ぶれを見ても、石破さん以上に地方創生を掲げている方はいないので、残念ながら③は候補から外れます。
次に、①となったら心配ですが、過去の長い経緯から見ればストップはしません。というのも実は、国による地方自治体の活性化は、地方創生という言葉が生まれる前から、1988年の「ふるさと創生」(竹下内閣)までさかのぼることができます。その後、小泉内閣での地方分権改革、鳩山・菅・野田内閣での地域主権改革と、政権交代を挟むのでその思惑に違いはあるのですが、地方自治体に対して道路や橋を作るということ以外の活性化施策を、どの政権も模索し続けてきているのです。なので、①ストップすることはありません。
では②ですが、どのように継続するでしょうか。まず注意しておきたいのは「名前が変わる」ということです。地方創生という言葉は法律に書かれているわけではないので、易々とべつの言葉に置き換わります。特に、新しい首相が取り組む「錦の御旗」にちなむ言葉に変わっていくでしょう。では、内容はどうかというと、石破首相が上乗せした1000億円部分が、言葉の変遷と歩調を合わせて置き換わってきます(元々の1000億円はすでに自治体も例年の予算枠として組み込んでいることが多いため、変えることは難しいので、そのままになります)。さすがに新しい錦の御旗にちなむ言葉を予見することはできないので(ここまで断言口調でやってきましたが)、1000億円の新しい使い途も今の段階では分かりません。
 
なので、示唆として申し上げるならば、新しい首相に変わると、骨太の方針や成長戦略を議論する「会議体」が立ち上がり、その中で「構想」が打ち出されるはずです。それを、早い段階で(案などが示された段階で)読み込んでいくことこそ、地方創生に関わる立場の人たちのファースト・アクションであるべきです。そうすることで、②言葉を変えて継続する国による地方創生の取り組みに、迅速にキャッチアップし、それぞれの地域の実情に合わせた施策展開を検討することができるようになるのだと思います。


■■日本GR協会のプロボノスタッフへのインタビュー記事をスタートしました!
日本GR協会は、GRオフィサー/サポーターと呼んでいるプロボノスタッフの献身的な協力により、運営をしています(もちろん事務局メンバーもすごく頑張ってくれています!)。そのスタッフの顔ぶれを見ると、実は、GR領域でものすごく活躍している面々が揃っていることに気づきました。GRというと、ちょっと堅苦しくて、とっつきづらい感じがありますが、スタッフの人間味ある活動や言動は、そんなイメージを壊す力を持っています。そこで! スタッフへのインタビューを記事化すれば、GRに関わるハードルを下げることができるのではないかと思いまして、先日、第1回目のインタビューをしてみました。
記念するべき一人目は、福岡の九州朝日放送の社内ベンチャーの社長、「ポチパパ」こと、持留ひろきさんです!(あだ名で呼び合うコミュニティとなっていますので、ご理解ください)
 
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