メールマガジンVol.5

■目次
■■高市さんなら大丈夫? 地方創生交付金の行方
■■メンバー募集中! オンラインで学び合う「GRサロン」スタートしました!

※日本GR協会の「GR(Government Relaions:ガバメント・リレーションズ)」の定義:社会課題解決のための政治行政との関係構築の手法


■■高市さんなら大丈夫? 地方創生交付金の行方
自民党総裁戦が終わり、高市早苗さんが次期総理大臣になることが確定しました。総裁選挙での麻生さんの動きやワークライフバランスに関する発言が、選挙の余韻のように報道されますが、まずはこれからの取り組みに期待したいと思います。
さて、その期待値について、地方創生の観点で気になるのは、石破さんが倍増させた2000億円を、地方自治体は(そして関わる民間サイドは)引き続き期待していいのかどうか、という点です。

そこで、まず皆さんにご覧いただきたいのが、高市早苗さんが自民党総裁に立候補するにあたって立ち上げた「特設サイト」です。https://sosaisen-sanae.com/
(なお、他の候補も総裁選を意識して公式サイトがリニューアルされています(小林さんを除く)。こうしたサイトが用意されるのは2012年の総裁選頃からオーソドックスになってきているようです。)

一般的な選挙でも(地方選挙でも国政選挙でも)そうですが、サイト上の政策には「集票」という狙いだけでなく、当選後の「政策推進」という狙いもあります。ですから推測ではありますが、国の官僚の皆さんは昨日からこの特設サイトの読み込み作業に勤しんでいるに違いないわけです(あるいはもっと前から読み込んでいるかもしれませんが(^o^)/)。

そして、この特設サイトの中で「地方」について言及している箇所がいくつかありますが、「地方創生」という言葉は一度しか出てきません。一方で、手元に「2024年自民党総裁選挙 石破茂政策集」がPDFであるのですが、こちらには「これでもか!」というくらい「地方・地方創生」という言葉が出てきます。

このトーンやニュアンスの違いを見ると、期待はしぼんでいきます。が、石破さんもこの時点で「1000億円を2000億円にする」とまでは記載していません。また高市さんは物価高対策の文脈ですが「自治体向け重点支援交付金を拡充し、対象・地域毎の実情に合った支援を速やかに実施します。」という記載をしています。また「危機管理投資」という表現も多用していました。

ということで、私なりの結論というか推論を言うならば「2000億は地方への財源として残るが、趣旨は変えてくる」と言うところでしょうか。ですので、「どのような趣旨に変えてくるのか」がとても大事になるわけです。岸田さんの時はこれが「デジタル」でした。高市さんのイメージで行くと、「強」とか「力」とか「投資」とかがイメージとして強いですね。おそらく「国土強靭化」をテーマに「ハード整備にも使い勝手が良い」形で、地方に分配するのではないかなと思っています。
かなり強めに結論づけましたが、あくまで推論ですので、ぜひアンテナを高く・広く張っておいていただければと思います<(_ _)>


■■メンバー募集中! オンラインで学び合う「GRサロン」スタートします!
この度、社会課題の解決に不可欠なGRを中心としたオンラインコミュニティ「GRサロン」を立ち上げることになりました!
セクターや立場を問わず、GRを通じた交流・知見共有・ネットワーク構築ができるオンラインコミュニティにしていきたいと思っていますので、ぜひご参加いただければ幸いです! (私は必ず毎回参加します)
※GR:ガバメント・リレーションズ「社会課題解決のための政治行政との関係構築の手法」

◯目的
GRで繋がること: GRを担う者同士の新たなネットワークを構築する。
GRを高めあうこと: 互いの知見を共有し、実践力を高める。
GRを学び合うこと: 政治・行政のキーパーソンから最新の動向を学ぶ。

◯活動内容
1.首長や議員、フロントランナー等を招く月1勉強会(これが活動のメインとなります)
首長、議員、自治体職員、民間のフロントランナーなどをゲストにお招きし、毎月1回(原則第3火曜日の夜にオンラインで)「GR勉強会」を開催します。
<第1回〜第3回の予定>
第1回10月21日:日本総研・藻谷浩介さんをお呼びします。
第2回11月25日:草地博昭磐田市長をお呼びします。
第3回12月16日:メンバーセッション(サロンメンバーでお互いの取り組み内容をシェアします)

2.専用Slackによる日常的な交流と相談
専用Slackチャンネルにて、日々のニュースや知見を共有し合えます。また、進学、就職、仕事や活動に関する悩みについて、お互いに相談することも可能です。

3.GRに携わる仲間とのネットワーク構築
勉強会以外にも、日本GR協会のイベントへの優先参加や、機会を見て交流イベントを開催しGRに携わる専門的な仲間と繋がり、実践的なネットワークを構築する機会を作ります。

◯参加費用(月額・税込)
・一般メンバー:3,300円
・学生メンバー:1,100円

◯お申し込み方法
本サロンの詳細およびお申し込みについては、下記のURLよりご確認ください。
https://graj.org/study/salon/
※日本GR協会の「GR(Government Relaions:ガバメント・リレーションズ)」の定義:社会課題解決のための政治行政との関係構築の手法