GR_官民連携アワード2025 最優秀アワード事例発表
合志市クリエイター塾
“市民”をクリエイターに育てて 地元の魅力を発信してもらう
民間企業名
一般社団法人地元サイコゥ育成機構
株式会社ロボット
自治体名
熊本県合志市
(ほか6自治体と1地域有志が連携して共同実施中)
ホームページ
https://koshi-creator.jp/
プロジェクト紹介映像

多くのヒット映像を手掛ける「株式会社ロボット」の講師を迎え、映像業界の第一線のスタッフから直接アドバイスを受けています。

意見交換や事例共有を大切にして、ともに笑顔で学んでいます。
事業概要
熊本県合志市は、県内最大の都市熊本市に隣接し、熊本空港や高速自動車道へのアクセスもよく、世界的な半導体メーカーのTSMCの日本法人が近くにできるなど向こう10年の人口増加や経済的な発展が見込まれている反面、主産業が農業である状況からの変化は乏しく、新たな産業創出と地元中小企業の支援に課題を抱えていました。
そこで、「行政主導でAIやSNSを活用する映像クリエイターを育てて地元の魅力を発信すること」「農家兼映像クリエイターを誕生させること」「クリエイターと地元企業とのマッチングを通じて市内産業の活性化を目指すこと」を目的に、『合志市クリエイター塾』を開催しています。
伝える技術を覚えてクリエイターになりたい市民、自分の会社をお題に映像を撮って欲しい地元企業、その橋渡しをする行政という役割分担のもとでプロジェクトは今年で10年目を迎えました。
地元が舞台のショートフィルムを作りコンペで入賞するママさん、AIで創作を続ける72歳のおじいさん、SNSで地元中小企業を大儲けさせる方など、さまざまな人材が生まれ、卒業後にこのプロジェクトの講師や運営スタッフになることで、伝える技術を地域にシェアする循環も生まれています。
卒業後も参加者同士が様々な創作活動を続けており、塾生同士による起業が3社誕生。2024年3月に生まれた『一般社団法人 地元サイコゥ育成機構』では、クリエイター塾を全国的に拡大し、市の税金の負担なしでも自走させる取り組みを目指しています。
アピールポイント
この取り組みを知った自治体に対して、運営ノウハウとサポート体制を有償で提供しており、2024年は青森県六戸町、青森県藤崎町、長野県東御市、和歌山県紀の川市、福岡県朝倉市、熊本県宇土市、熊本県阿蘇地域が参加。全国から305名が参加するプロジェクトとなっています。
合志市以外の自治体からの収入と、全国から参加する塾生からの授業料で、事業予算の多くをまかなえるようになっており、来年には自走が実現できそうな状況になっています。
熊本県合志市 市長
荒木 義行
一般社団法人地元サイコゥ育成機構
柳井 研