「政治・行政を動かす、リアルを学べ。」GRキャンプ2026 in 葉山を開催しました

2026年8月11日(火・祝)〜12日(水)の2日間、神奈川県葉山町を舞台に、若者を対象とした実践型研修プログラム「GRキャンプ2026 in 葉山」を開催しました。

GR(ガバメント・リレーションズ)とは、社会課題の解決に向けて、民間と政治・行政のあいだに信頼関係を築き、現場を動かす仕組みをつくる手法です。

今回のGRキャンプでは、単にGRの知識を学ぶだけではなく、実際の地域課題を題材に、現地を歩き、関係者から話を聞き、政策や事業の提案をつくり、最後には葉山町長に直接プレゼンテーションを行うという、実践的なプログラムを実施しました。

葉山町の「リアルな課題」に向き合う

今回のキャンプでは、葉山町が抱える地域課題の中から、

  • 公共施設の再整備
  • ペットとの共生

の2つをテーマとして設定しました。

参加者はそれぞれ関心のあるテーマごとにグループに分かれ、まずは葉山町の現状を知るところからスタート。

現地を実際に訪れ、地域の状況を自分たちの目で確かめるとともに、テーマに関わる町役場の担当課職員の方から話を聞きました。

資料やインターネットから得られる情報だけでは分からない、地域で実際に起きていることや、行政・住民・事業者など、それぞれの立場が抱える課題に触れることで、参加者は課題を「自分ごと」として捉えていきました。

「正しい政策」だけでは、社会は動かない

フィールドワークと並行して、GRについての座学も行いました。

日本GR協会代表理事・元横須賀市長の吉田雄人からは、GRの基本的な考え方をはじめ、行政の予算サイクルや法規制を踏まえながら、民間のリソースをどのように巻き込んでいくのかについて講義。

また、政策提言・事業構想のつくり方についても学びました。

社会課題を見つけ、理想を語るだけでは、実際に行政や地域を動かすことはできません。

「誰が実行するのか」
「財源はどうするのか」
「既存の制度との関係はどうなるのか」
「関係する人たちにとってのメリットは何か」

――こうした現実的な制約条件まで踏まえて、実現可能な提案へと落とし込んでいく。

今回のGRキャンプでは、こうした「現場で使えるGR」の考え方を、実践を通じて学びました。

現地で得た情報を、政策提言へ

フィールドワークを終えた参加者は、グループごとに政策提言・事業構想の作成に取り組みました。

限られた時間の中で、集めた情報を整理し、課題の本質を考え、解決策を検討。

さらに、その提案を行政や地域の関係者にどう伝えれば実現につながるのかまで議論しました。

それぞれ異なる経験や関心を持つ参加者が意見を交わすことで、一人では思いつかなかったアイデアが生まれる場面も。

「何をするか」だけではなく、「どうすれば実現できるか」まで考え抜くことが、GRにおける重要なプロセスです。

葉山町長へ、直接プレゼンテーション

2日間の最後には、葉山町役場にて最終プレゼンテーションを実施。

参加者は、葉山町長・山梨崇仁氏や担当課の職員の方々に向けて、それぞれのグループが考えた政策・事業提案を発表しました。

実際に町政を担う町長や行政担当者から直接フィードバックを受けることで、提案の実現可能性や、行政との連携において考えるべきポイントについて、さらに理解を深める機会となりました。

教室やオンラインでGRを学ぶのではなく、実際の自治体を舞台に、地域の課題を知り、関係者と対話し、自分たちで解決策を考え、行政に提案する。

この一連のプロセスこそ、今回のGRキャンプで大切にした「リアルを学ぶ」経験でした。

学びだけではなく、「志」でつながる2日間に

GRキャンプでは、プログラムだけでなく、参加者同士の交流も大切にしました。

政治・行政、地域づくり、社会課題の解決など、それぞれ異なる関心を持ちながらも、「社会をより良くしたい」という思いを持つ若者が集まり、2日間にわたって議論や交流を重ねました。

GRは、制度やノウハウだけで完結するものではありません。

行政、企業、NPO、市民など、異なる立場の人々が信頼関係を築き、ともに社会を動かしていくことが必要です。

だからこそ、今回出会った仲間とのつながりも、GRキャンプで得られた大きな財産の一つとなりました。また、葉山町との関係人口創出にもつながる企画となりました。

これからの社会を動かす人材を

少子高齢化、地域経済、環境、公共施設など、行政だけでも、民間だけでも解決することが難しい課題が増えています。

だからこそ、政治・行政と民間のあいだに立ち、それぞれの強みをつなぎながら、具体的な解決策を実現していくGRの役割は、ますます重要になっています。

日本GR協会では、こういった「GRキャンプ」のようなプログラムを継続し、今後もGRを学び、実践する機会をつくるとともに、社会課題の解決に挑戦する次世代の人材同士がつながる場をつくっていきます。

また、今回提言した政策は一部実現に向けて動き出しており、葉山町さんと一緒に具体的な形にしていけたらと思っています。

ご参加いただいた皆さま、そして開催にご協力いただいた葉山町をはじめとする関係者の皆さま、ありがとうございました。

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でもす