【GRサミット2025】セッションC(アピール・トゥー・パブリック):Z世代と考える社会のカタチ 〜共感と議論を生む世論づくり〜
こんにちは!日本GR協会の中山です。今回は、日本GRサミット2025のセッションC「Z世代と考える社会のカタチ 〜共感と議論を生む世論づくり〜」の報告です。
セッションの目的
これまでは、オールドメディアと言われるテレビや新聞が、世論を作る専売特許を握っていました。しかし動画サイトやSNSの登場により、その方法論は大きく様相が変わりました。さらに「エコーチェインバー」や「フィルターバブル」といった特徴は世論を形成するだけでなく、実際の投票行動などにも大きく影響を与えています。
分断を生みかねないツールでもありますが、使い方次第ではベンチャー企業やNPOにも大きな世論を起こすこともできます。このセッションでは、Z世代を中心とした登壇者にその事例と方法論を議論していただきました。
登壇者
小川 知也(埼玉県鳩山町長)
2024年7月に鳩山町長に就任(全国最年少)
秀島 知永子(一般社団法人日本若者協議会 理事)
18歳でのGRサミット登壇は最年少記録!?
吉野 裕斗(愛知県日進市議会議員)
2023年に行われた愛知県の日進市議会議員選挙においてトップ当選。市議会において過去最多得票。
モデレーター:櫻井 彩乃 (一般社団法人GENCOURAGE 代表理事)
政府税制調査会特別委員、こども家庭庁こども・若者参画及び意見反映専門委員会、奈良県こども・子育て推進アドバイザー(こども・若者の意見聴取)なども務めた
Z世代のSNSを活用した世論形成の手法
- 鳩山町の小川町長と日進市の吉野市議からは、若手政治家としてのSNS活用についてお話を伺いました。小川町長は、SNSを主に鳩山町のPRに活用しているとのことです。一方、吉野市議は、市民の声を直接聞くツールとしてSNSを用いていると語りました。
- また、他の登壇者よりさらに若い秀島さんは、こうした使い方すら「おじさんっぽい」と感じると述べつつも、SNSの威力を痛感した経験を紹介しました。オンライン署名を活用したところ、想像以上に多くの賛同が集まり、自身の活動に大きな責任を感じたといいます。
- SNSは、フィルターバブルやエコーチェンバーといったアルゴリズムに起因する現象が懸念されており、全世代的なデジタルリテラシーの向上が重要です。一方で、SNSだからこそ生まれる新しい出会いや、これまで届かなかった当事者の声を聴く機会も広がっています。今後は、健全かつ積極的な活用が一層求められるでしょう。





